ReBORNでは、純水を洗車工程のすべてには使いません。
使うのは、最後です。
車体の汚れを除去し、十分にすすいだ後、最終すすぎに純水を使用します。
目的は大きく二つあります。一つは、洗浄後の車体に水道水由来の成分をできるだけ残さないこと。もう一つは、実際の施工で確認している、最終的な仕上がりの見え方の違いです。
純水そのものを特別な洗浄方法として扱うのではなく、洗車全体の最後に必要な役割を持たせています。
水道水が乾いても、水だけが消えるわけではない
水道水には、水そのもの以外にもカルシウムやマグネシウムなど、さまざまな成分が含まれています。
車体に付着した水道水が乾燥すると、水分は蒸発します。しかし、水に含まれていた成分まで一緒に消えるわけではありません。水滴跡や白っぽい残留物として、表面に残ることがあります。
純水は、こうした水道水由来の成分を大幅に減らした水です。ReBORNが純水を使用する理由の一つは、この違いにあります。
バイクは細部の残水まで完全に確認することが難しい
バイクには、水が入り込む場所が多くあります。
- カウルの合わせ目
- ボルト周辺
- フレーム
- エンジン周辺
- ホイールや足回り
- その他の細かな隙間や凹凸
洗車後は、こうした場所も含めて水分を可能な限り除去します。
ただし、バイクは形状が複雑なため、細部まで含めて残水が完全にゼロになったことを確認するのは現実的に困難です。表面を仕上げた後に、細部から水が出てくることもあります。
だからといって、水を残すことを前提にしているわけではありません。
できる限り水分を除去する。
そのうえで、それでも細部に残る可能性がある水についても、水道水由来の成分をできるだけ少なくしておく。
そのために、最終すすぎへ純水を使用しています。
汚れを落とす工程と純水の役割は別
純水を使用することと、車体の汚れを除去することは別の工程です。
油汚れ、虫汚れ、ブレーキダスト、固着・蓄積した汚れなどは、それぞれの状態と付着している素材を見ながら、洗浄工程で処置します。水を純水に変えただけで、それらの汚れがなくなるわけではありません。
ReBORNでは、次のように役割を分けています。
- 汚れを除去する
- 十分にすすぐ
- 最後に純水ですすぐ
- 残った水分を可能な限り除去する
- 仕上げる
純水が担当するのは、汚れを落とす工程ではなく、洗浄を終えた後の仕上げ側の工程です。
日常的な汚れの蓄積を抑えるCARE CLEANと、固着・蓄積汚れを対象とするDEEP RESETでも、汚れを除去する工程と純水による最終すすぎは分けて考えています。
最後に純水ですすぐ理由
通常のすすぎを終えた段階では、車体表面や細部に水道水が残っています。
そこで最後に純水ですすぎ、表面だけでなく細部へ入り込んだ水道水も、可能な範囲で純水へ置き換えます。その後、車体に残った水分をできる限り除去します。
それでも完全には取り切れず、細部に残る水はあります。
除去しきれず残る可能性のある水まで含めて、水道水由来の成分をできるだけ残さない。
これが、ReBORNで純水を最終すすぎに使う理由です。
純水を大量に使うこと自体に意味を置いているわけではありません。必要な工程で、必要な役割を持たせています。
純水で最終すすぎすると、仕上がりの見え方にも差を感じる
水道水由来の残留物を減らすことだけが、純水を使う理由ではありません。
ReBORNで実際に施工していると、水道水ですすいで仕上げた場合と、最後に純水ですすいだ場合では、完成後の見え方に違いを感じます。
光沢計などで数値を比較したものではないため、「純水を使えば光沢度が上がる」と性能として断定するものではありません。
ただ、実際に見比べると、純水で最終すすぎをした方が、表面の透明感や光の反射の見え方に違いを感じます。単純に「艶が強くなる」というより、細かな光がよりはっきりときらめいて見えるという感覚に近いものです。
水道水に含まれる成分が表面へ残りにくくなることが、この見え方の差につながっている可能性はあります。ただし、この原因は現時点で測定・検証していません。
確認している事実は、最終すすぎを純水へ変えると、仕上がりの質感と光の見え方に違いを感じるという実施工上の観察です。
純水を使っても自然乾燥には任せない
最終すすぎに純水を使用していても、そのまま自然乾燥させることはしません。洗車後は、車体に残った水分を可能な限り除去します。
純水に水道水由来の成分が少なくても、車体側に残った微細な汚れ、洗浄剤などの残留物、周囲から付着した物質まで自動的になくなるわけではありません。また、細部へ残った水分そのものも、必要以上に残したくありません。
そのため、「純水ですすいだから、そのまま乾かせばよい」という扱いはしません。
可能な限り水を除去する。その前提のうえで、どうしても残り得る水による残留物のリスクまで減らす。純水は、そのための最終すすぎです。
純水による最終すすぎは、既存の水垢を除去する工程ではない
すでに表面へ水垢や残留物が固着している場合は、純水による最終すすぎとは別に、状態に応じた除去判断が必要です。塗装や素材そのものへ変化が起きている場合も同じです。
ReBORNでは、純水による最終すすぎを既存の水垢を除去する工程としては扱っていません。
純水による最終すすぎの役割は、洗浄後に新たな水道水由来の成分を残しにくくすることです。
既存の汚れをどう除去するか。洗浄後に何を残さないか。この二つは分けて考えています。
純水を使っているだけでは洗車品質は決まらない
純水設備があることだけで、洗車全体の品質が決まるわけではありません。
実際の仕上がりには、車両状態の確認、汚れの判別、素材や表面処理の判断、洗浄、接触による傷への配慮、すすぎ、残水処理、最終仕上げまでが関係します。
汚れを適切に除去できていない状態へ最後に純水をかけても、それだけで洗車が成立するわけではありません。
一方、必要な洗浄を終えた後であれば、純水による最終すすぎには、水道水由来の残留物を増やしにくくするという明確な役割があります。
加えて、ReBORNの実際の施工では、仕上がりの透明感や光の見え方にも違いを感じています。これは数値化した性能ではなく、実施工で確認している見え方の差として扱っています。
純水は、最後に使う
ReBORNで純水を使う理由は、単に「純水洗車」という名称を付けるためではありません。
洗浄後の水分は、可能な限り除去する。それでもバイクの複雑な形状上、細部まで残水がゼロになったことを完全に確認するのは困難です。
だから、最後に残り得る水についても、水道水由来の成分をできるだけ減らしておく。さらに実際の施工では、純水による最終すすぎによって、仕上がりの質感や光の見え方にも違いを感じています。
汚れを除去する工程には、その役割があります。すすぎには、すすぎの役割があります。純水には、純水の役割があります。そして最後に、残った水分を可能な限り除去して仕上げます。
一つの工程だけを特別視せず、それぞれに役割を持たせて積み重ねる。
純水による最終すすぎも、ReBORNの洗車を構成するその一工程です。
日常的な洗車方法は、バイクの洗車方法|汚れを固着させない日常メンテナンスで解説しています。洗車時期の考え方は、バイクの洗車頻度はどのくらい?回数ではなく汚れの状態で考えるをご確認ください。
ReBORNの洗浄内容は、CARE CLEAN/DEEP RESET、車格ごとの金額は料金案内に掲載しています。
参考資料/出典
- 東京都水道局「水の硬度」
- オルガノ株式会社「純水・超純水」
- 栗田工業株式会社「純水とは?その性質や製造方法について」
- Kärcher「Opening a self-service wash system」
確認日:2026年8月14日
